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【常勤役員コラム】30年産米の出荷結集

2018年09月26日コラム

第6次中期三カ年計画も最終年度に差し掛かり、先般行われた自己改革工程表評価アンケートでは、担い手農家・青壮年部、女性部役員から自己改革実現を後押しするお言葉をいただきました。特に農業者の所得増大に関する満足度については、満足を評する6割の結果はいただいているものの、まだ4割の農業者から不満の声が上がっている状況であります。不満の内容の多くは、「JAは推進していない」、「効果(成果)がわからない」ということがわかりました。これからのJAは、戦略的な営業について地域性を加味してアタックしていかねばなりません。また、農業者との対話手法が重要と捉えており、通り一辺倒の会話ではなく、JA職員としての対話力を強化します。最新の情報をより多く提供し、これまで培ってきたノウハウを活かして、農業者とJA職員が共々に向上していく姿勢を打ち出していこうと考えております。

 さて、近年は異常気象が常態化し、予測不能な気候が続いています。本年に至っては、当管内で7月12日の降雨を最後に8月4日まで23日間まったく降雨が無い異常な天候となりました。内ノ倉ダムの貯水率が急激に低下するなど、皆様におかれましても輪番制や取水制限等の中で用水確保に大変ご苦労もあったことと思います。残念ながら管内の一部圃場では、水系の関係もありますが、水不足の影響で稲が枯死する最悪の事態が発生しました。

 JAは、今回の水不足の影響で水田の干ばつ被害による農作物全体の収量減や品質低下等が大変懸念されることから、渇水対策としてポンプ燃料費の5割助成を予定いたしました。

 本年は、異常豪雨と異常渇水という今までに経験したことのない気象の狂暴化が、日本各地を襲っています。今後、台風の襲来がないことを日々祈るばかりです。

 米穀データバンクが8月6日に発表した本年産収穫予想は、全国的に天候に恵まれ、田植以降日照時間も確保されたことにより、全国平均102(やや良)と予測しています。西日本豪雨被害や猛暑による生育への影響は限定的と見ているとのことです。

 30年産米は水不足や猛暑・台風等の影響で収量・品質ともに心配されますが、こんな年こそ戦略的・効率的販売が可能となると考えております。更なる新潟米(北越後米)のブランド力向上と農家手取向上に繫がるよう最大限販売努力をしますので、全量JAへ出荷をお願い申し上げます。

営農販売担当常務理事 島津 茂夫

 

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