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【常勤役員コラム】平成を振り返って

2019年02月19日コラム

平成31年も明けて早1か月が経過しました。平成も残すところ3か月を切り、4月に発表される新元号についての話題が大きくなっています。昨年の天皇陛下退位のスケジュール発表後の色々な行事・イベントには、常に「平成最後の・・・」がコメントに付されています。特にテレビや新聞紙上では、平成を振り返る番組や記事が多かったのではないでしょうか。これは改元まで続くでしょう。

金融情勢に関して平成を振り返ってみます。平成元年当時はバブル絶頂期で、12月には日経平均株価3万8957円の史上最高値を記録しています。翌年からはこのバブルが崩壊して行きました。株価に続いて当局が金融機関に総量規制を掛けたことから、不動産等が暴落し、金融機関は不良債権処理に追われ、銀行や証券会社の破たんが続きました。平成8年には日本版金融ビッグバン構想が浮上し、平成12年には金融庁が発足しました。平成14年には定期貯金をはじめとしてペイオフが解禁されました。平成19年には、郵政が民営化され、平成20年は世界の金融界にとっての一大事件「リーマン・ブラザーズ」が破たんして世界的金融危機となり、この影響は少なからず現在も続いています。平成25年には、黒田東彦日銀総裁が想像できなかった金融緩和政策を打ち出し、平成28年にいよいよマイナス金利が導入されて現在に至っています。この影響は金融機関運営に大きな影響をきたしており、地銀等の大胆な再編や金融機関のビジネスモデルの再構築も行われています。

このように振り返ってみますと、昭和の終わりころから起こったバブルの処理に費やした「平成時代」とも言えるのかもしれません。

また、グローバル化が進み、ITなどの技術革新の急速な進展が図られました。漫画の世界が現実になってきています。携帯電話がここまで進化・普及する、自動運転の自動車が現実化される、一般人が宇宙旅行するなど、時代の流れが早まっています。JAも使命を忘れることなく、この流れに適応して行かねばなりません。

現在の当JA本店建物は、平成元年12月に竣工し、その後増改築して現在に至っています。本年は新本店が竣工し、新たな拠点としてスタートします。平成に始まり、平成とともに移転することとなります。新しい時代とともに、JAも新しいスタートを切ることとなります。皆様とともに更に良きJAを目指してまいりますので、ご支援賜りますようお願い申し上げます。

金融共済担当常務理事

藤倉 秀明

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