JA北新潟

最新情報NEWS

私の食育日記 しっかりお腹を空かせよう【JAコラム】

2019年02月23日コラム

食育インストラクター●岡村麻純

4歳になる息子が以前より食べ好みをするようになってきました。大人と同じように食べられる物が増えましたが、再び好き嫌いが出る時期でもあります。そんなとき、気を使っているのは、食べない物も食卓に並べること、そして食事の時間は必ず空腹になるようにすることです。

お腹(なか)が空(す)くということは、最大のおいしさの調味料です。大人でもとにかくお腹が空いているときに食べたあのおいしさは忘れられないという思い出があるのではないでしょうか。それと同じで、子どもだってお腹が空いているとより食事がおいしく感じるのです。子どもの小食で悩んでいるママに限って、ご飯をあまり食べなくて心配だから、これではお腹が空いてしまうからと、食後、おやつの時間、ぐずりやすくなる夕方にお菓子をあげている様子が見受けられます。しかしそれでは夕食の時間にお腹が空いているはずもなく、結局また夕食もあまり食べず、悪循環になってしまいます。また何かを口にする時間の間隔が短いと、虫歯になりやすいですし、人は消化をするのに多くのエネルギーを使うため、他のことへ集中する時間も短くなってしまいます。

小食、偏食の改善には、まずは食事の時間をしっかり空けて、次の食事のときに空腹状態にする空腹リズムをつくることが一番です。子どもにお腹が空いたと言われると、つい何かをあげたくなってしまう気持ちはよく分かります。しかし、日中しっかり体を動かし、お腹を空かせることはとても良いことです。小まめな水分補給は忘れないようにしましょう。

子どもも大きくなってくると食べられるおやつも増え、つい大人と同じようにおやつを与えてしまいがちですが、成長発達している幼児期、特に脳は6歳までに9割発育するといわれており、バランスよく栄養を取ることが大切な時期です。まずは、しっかりお腹を空かせてみましょう。

岡村 麻純(おかむら ますみ) 1984年7月31日生まれ。お茶の水女子大学卒。大学で4年間食物科学を学び、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。

公式ブログ:http://ameblo.jp/masumiokamura/

JA広報通信1月号より

カテゴリー
アーカイブ