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世界のお米料理【JAコラム】

2019年08月25日コラム

管理栄養士・フードスタイリスト●大槻万須美

 

世界中でお米料理が食べられています。各国のお米料理は酷似している物も多く、諸説ありますが、歴史の中で民族の動きとともにそれぞれの地域に派生・伝承されていったとされています。

ピラウ(トルコなど中東地域)

お米を炒めてからいろいろな具材や香辛料と共にスープで炊いたお米料理。日本でおなじみの「ピラフ」はフランス語ですが、世界各国で食べられているピラウやピラフのルーツは、古代インドの「プラーカ」であるともいわれています。お米が主食ではない国が多い欧州では、ピラフは付け合わせとして食べられています。

リゾット(イタリア)

生米をブイヨンで煮込んで作る雑炊風のお米料理で、パスタと同じくアルデンテで仕上げます。イタリアは、お米を生産する欧州で数少ない国の一つです。

パエリア(スペイン)

スペインのバレンシア地方の郷土料理。具材には魚介類を使い、サフランの鮮やかな黄色が特徴。一説には、スペインに稲作やサフランをもたらしたアラブ人の食事に由来するとされています。

ケージャリー(英国)

タラの薫製入りカレー風味のお米料理。インド料理の「ケチュリ」に由来を持つといわれています。ケチュリは、ターメリックやクミンなどの香辛料を使う豆入りのインドがゆです。

ジョロフライス(セネガル・ナイジェリア・ガーナなど西アフリカ地域)

クミンや唐辛子、トマトの風味が特徴的なピリ辛のピラフで、肉や魚などを添えて食べることが多いそう。一説では、米国のジャンバラヤのルーツともいわれています。

歴史に思いをはせながら世界のお米料理を食してみてはいかがでしょうか。

 

大槻 万須美(おおつき ますみ) 楽しく食べて健康に。食の大切さを正しく伝えるため、ママと乳幼児のための料理教室やアスリートの食事指導、特定保健指導など幅広く活動。

JA広報通信7月号より

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