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春に始めてみよう! バケツで稲作【JAコラム】

2020年03月26日コラム

管理栄養士・フードスタイリスト●大槻万須美

 

稲は少しの量ならバケツでも育てることができます。どのように稲が育ち米になるのか、観察をするのもいいですね。

(1)4月中旬 種もみの芽出し

容器に種もみを置き、浸るくらいの水を入れて、直射日光が当たらない温かい室内に置きます。水は毎日替えましょう。

(2)4月下旬 種まき

発芽した芽が1cmほどになれば種まきします。準備した土をバケツの8分目まで入れ、表面が湿るくらい水を含ませます。発芽した種もみを間隔を空けて7mmほどの深さに指で押し込みます。バケツ1杯に10粒ほどが目安。バケツは室外の日当たりの良い場所に置きます。

(3)5月中旬 植え替え

表面が乾けば水を与えます。葉が3~5枚になったらよく育っている苗を4株ほど選び、残りの苗は取り除きます。選んだ4株は根が傷まないように丁寧に取り出し、中央にまとめて植えます。水深2~3cmほどまで水を入れておきます。成長に合わせ水深5cmまでにします。

(4)7月中旬 中干し

背丈が20cmほどになった頃、1度水を捨て、バケツと土の間に隙間ができるくらいになるまで3日ほど乾燥させます。

(5)7月下旬 水入れ

水深2cmになるように水を入れます。水がなくなれば再び2cmになるまで水を入れるのを数回繰り返してから水深5cmを保ちます。

(6)8月上旬 穂が出る

(7)9月下旬 落水

刈り取りの10日ほど前から少しずつ水を切ります。

(8)10月上旬 刈り取り

全体の90%くらいの穂が黄色くなれば、はさみで刈り取ります。

(9)10月上旬 乾燥

根元を結わえて穂が下になるように10日ほどつるして干します。

(10)10月中旬 脱穀・もみすり・精米

手作業で脱穀・もみすり・精米をして白米にします。バケツ1杯で茶わん半分ほどの米が取れます。

 

大槻 万須美(おおつき ますみ) 楽しく食べて健康に。食の大切さを正しく伝えるため、ママと乳幼児のための料理教室やアスリートの食事指導、特定保健指導など幅広く活動。

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