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風邪のときにはおかゆがお薦め 【JAコラム】

2021年01月24日コラム

管理栄養士・フードスタイリスト●大槻万須美

風邪の症状は人それぞれですが、風邪のときにお薦めなのが定番のおかゆです。おかゆにどんなパワーがあるのか見てみましょう。

・消化吸収しやすい→最大の長所は消化しやすくエネルギー源になること。回復に必要なエネルギーを胃腸の負担も少なく吸収できます。

・飲み込みやすく、水分が取れる→風邪症状が喉の痛みに現れた場合、食欲はあっても飲み込むのがつらいことで食事が取れなくなってしまいます。おかゆは程よい粘度があり軟らかいため、喉の通りが比較的スムーズで飲み込みやすい形状となっています。水を飲むのもつらいときでも、おかゆが食べられるなら、水分摂取ができます。

・エネルギー源、タンパク源になる→お米の栄養素は主に炭水化物ですが、お米にもタンパク質が含まれています。食べられそうなら、食材をいろいろ混ぜておかゆだけでは不足しがちな栄養素を付加して、少しでも栄養バランスを整えることができます。卵をプラスするとさらに体内で効率的にタンパク質を合成することができます。

・食事時間を短縮できる→軟らかいため食べやすく、食事時間を短縮することで頭痛や倦怠(けんたい)感のある風邪のときの体力的な負担を和らげます。

・回復に合わせて徐々にご飯に戻すことができる→水分量や加熱時間によって硬さが調節できるので、症状に合わせて食べやすく作ることができます。回復するにつれて徐々に普通のご飯に近づけていき、胃腸の働きも無理なく元に戻すことができます。

・炊飯器で作れて調理が簡単→体調が悪いときには、できるだけ簡単に調理したいですし、長時間立っているのもつらいものです。おかゆなら炊飯器にお米と分量の水を加えてスイッチオンするだけなので手軽な上、出来上がるまで休息することが可能です。火を使わないので、安全に調理ができて安心です。

大槻 万須美(おおつき ますみ) 楽しく食べて健康に。食の大切さを正しく伝えるため、ママと乳幼児のための料理教室やアスリートの食事指導、特定保健指導など幅広く活動。

JA広報通信12月号より

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