JA北越後

最新情報

野菜もの知り百科 ルッコラ(アブラナ科キバナスズシロ属)【JAコラム】

2021年03月28日コラム

土壌医●藤巻久志

イタリアやフランスなどでは、ムスクランという7種のベビーリーフミックスが食されています。いわば西洋版「春の七草」で、味や歯触り、葉形などを楽しみます。ルッコラ、エンダイブ、エスカロール、レタス、トレビス、マーシュ、タンポポが一般的です。中でもルッコラは辛味とゴマの風味があって欠かせません。

世界中で消費されている野菜ですが、なぜか中国や韓国などの東アジアではあまり食されていませんでした。日本には中部地方で働くブラジル人が1980年代に普及させたといわれています。1990年代にイタリアンレストランチェーンがルッコラサラダやルッコラピザをメニューに載せたのも普及に拍車を掛けました。

ルッコラはイタリア語で、英国やフランスではロケット、米国ではアルグラなどとも呼ばれています。和名はキバナスズシロ(黄花蘿蔔)です。スズシロはダイコンの古名です。ルッコラもダイコンも、アブラナ科共通の花弁が4枚の十字形の花を咲かせます。アブラナ科は以前、十字花科といいました。ルッコラの花は薄黄色や白色などがあり、花弁に紫色の脈が入る物が多いです。

ダイコンに「練馬」や「桜島」などいろいろな品種があるように、ルッコラも世界中にたくさんの品種があります。草姿、開帳性、葉色の濃淡、葉の欠刻の深さ、辛味や苦味の強弱など。日本では立性で食味がマイルドな品種が主流です。

独特な香りと薬効があるのでハーブにも分類されます。ビタミンCやカルシウムはホウレンソウの2~3倍あり、β‐カロテンも含み、風邪や血栓の予防効果があるとされます。

ベランダの鉢やプランターで簡単に栽培できます。みそ汁の具やおひたしにもできます。サラダに入れるとワンランク上の味になります。

藤巻久志(ふじまきひさし) 種苗管理士、土壌医。種苗会社に勤務したキャリアを生かし、土作りに関して幅広くアドバイスを行う。

JA広報通信2月号より

 

 

カテゴリー
アーカイブ
« 前のページへ戻る« トップへ戻る