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食事のリズムを整えよう【JAコラム】

2021年08月21日コラム

食育インストラクター●岡村麻純

息子が小学生になりました。この6歳から10歳の学童期前期で、脳はもう大人の95%ほどの大きさにまで成長するそうです。生まれた頃の赤ちゃんの脳は、大人の4分の1ほどの重量しかありません。あっという間の成長です。そして、成長した脳が、学校や家庭での社会生活、運動、遊びなどを通して刺激を受け、脳の発達が質、量共に成熟していきます。もちろん、この脳の発達には、バランスの良い食事も欠かせません。

そこで大切にしているのが、食事のリズムです。1日3回の食事と1回のおやつ、その間隔を3時間以上空けることを意識しています。

偏りなくしっかりとご飯を食べてもらうためには、まずはおなかをすかせることが一番です。何かを食べたとき、胃が消化をするのには2~3時間はかかります。そこで、少なくとも3時間は空けてから次の食事が迎えられるようにしています。

また、この時期の特徴には乳歯から永久歯への生え替わりがあります。息子も今、前歯が抜けています。それによって歯ブラシが難しいようで、虫歯も心配です。虫歯を予防するためには、食事で酸性になった口内を中性に戻す時間が必要だそうです。この食事の間隔をしっかり空けることは虫歯予防にもつながります。

わが家では、7時ごろに朝食を食べ、11時半ごろ給食、帰宅して15時ごろにおやつ、18時ごろに夕食というペースでなんとか、食事と食事の間を3時間以上空けています。おやつと夕食の時間が近くなってしまうことが悩みですが、このおやつには、空腹を満たすという役割だけでなく、精神的な満足感や家庭に帰宅した安心感につながるものとしての役割が大きいと栄養学でもいわれています。そこで、できるだけ消化が良く、量も少なめにしておやつの時間も大切にしています。学童期の食事は、リズムを大切にすることを心掛けています。

岡村 麻純(おかむら ますみ) 1984年7月31日生まれ。お茶の水女子大学卒。大学で4年間食物科学を学び、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。
公式ブログ:https://ameblo.jp/masumiokamura/

JA広報通信7月号より

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