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献立決めを楽にしたい【JAコラム】

2021年12月18日コラム

食育インストラクター●岡村麻純

ここ数年1日3食、家族みんなの食事を作る日々が続いています。買い物、料理、後片付け。どれも思いの外時間がかかるものですが、何より悩まされるのは献立を決めることです。昼食の片付けをしながら、夕食は何にしようと考える日々。ついため息が出てしまいます。

そこで、献立決めを楽にするために、曜日でメインの食材を決めています。ごみの日の前日は魚。他、月曜は鶏肉、何曜日に豚肉、牛肉というように決め、後は材料ごとにメニューをリストアップしておいて、そこから順番に作ります。新しいメニューは余裕のあるときのみ。献立表を作るまめさがなくても、これならゼロから何を作ろうと悩むことがなくなります。

もう一つは、1食に対して頑張り過ぎないことです。一汁三菜の食事にこだわり過ぎず、疲れていたら迷わず1品さぼります。それでも育ち盛りがいるわが家、栄養バランスは大事にしたい。そこで意識しているのが、食育活動でも使われる三色食品群です。食品を主な栄養ごとに、赤、黄、緑の3色に分類したもので、赤はタンパク質が中心の肉や魚、豆腐などで、主に体をつくるもの。黄はご飯、麺類などの炭水化物が中心で、エネルギーを作るもの。緑はビタミン、ミネラルが豊富な野菜などで、体の調子を整えるものです。1食にこの3つの色が入ってさえいれば良しとし、緑はプチトマトのみなんてときもあります。それでも、これにどこかで乳製品と果物を加えれば、バランスの取れた食事になります。

子どもたちには「食べることは生きること」と伝えています。バランスの良い食事は心と体の健康、病気を予防する力など、生きる土台になります。だからといって食事作りで毎日疲れ果ててしまっては本末転倒。1週間、1カ月を振り返ってみたときに、いろいろ食べているから大丈夫と思える緩さを大切にしています。

岡村 麻純(おかむら ますみ) 1984年7月31日生まれ。お茶の水女子大学卒。大学で4年間食物科学を学び、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。
公式ブログ:https://ameblo.jp/masumiokamura/

JA広報通信11月号より

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