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口内炎を防ごう【JAコラム】

2022年01月22日コラム

食育インストラクター●岡村麻純

先日、娘が「トマトを食べるとお口が痛い」と言ってあまり食事を取りませんでした。口の中を見てみると口内炎が。この口内炎、誰もができたことがある身近なものです。私が子どもの頃、口内炎ができると「ちゃんとお野菜を食べていないからよ」と言われました。

口内炎ができるのにはさまざまな理由がありますが、栄養面で見ると最も影響しているのは「お野菜を食べなさい」という言葉が意図しているビタミンCではなく、ビタミンB2とB6です。ビタミンB2は、皮膚や粘膜を保護し、糖や脂質の代謝を助ける役割を果たすので、脂質を取り過ぎがちな現代の食生活では大切な栄養素です。また、発育に必要なビタミンともいわれ、子どもにとっても重要なビタミンです。もう一つ、ビタミンB6は、血液や筋肉を作るアミノ酸の代謝を助けるもので、皮膚や粘膜を健康に保ち、免疫力を高めるのにも一役買ってくれています。

一日に必要な量を満たす目安とされている栄養所要量では、3歳から5歳でビタミンB2が0・8mg、ビタミンB6は0・6mgとなっています。ビタミンB2は、卵や、アーモンド、シイタケ、納豆、乳製品、ウナギなどに多く含まれます。牛乳100gでビタミンB2が0・15mg、卵1個で0・22mg含まれるので、毎日の乳製品、卵料理は意識しています。

ビタミンB6はマグロやカツオなどの魚、鶏肉、お米、特に玄米に多く含まれていて、玄米だと茶わん1杯で、0・32mgも含まれています。果物ではバナナに比較的多く含まれていて、1本に0・3mgほどです。わが家では、朝食のバナナと、ご飯に玄米を混ぜることで、ビタミンB6を意識しています。

もちろん毎日細かく計算する必要はないですし、その他ビタミンC含め、バランスの良い食事が何より大切ですが、口内炎ができたとき、このビタミンB群の二つを気にしてみてはいかがでしょうか。

岡村 麻純(おかむら ますみ) 1984年7月31日生まれ。お茶の水女子大学卒。大学で4年間食物科学を学び、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。
公式ブログ:https://ameblo.jp/masumiokamura/

JA広報通信12月号より

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