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自分色のおみそ汁【JAコラム】

2022年03月26日コラム

食育インストラクター●岡村麻純

寒い季節、子どもが大好きなのがおみそ汁です。親としても、苦手な野菜でもおみそ汁に入れると食べてくれるので大助かり。そんなおみそ汁、最近では子どもたちが当番制で作ってくれています。おうちにある具材なら何でも使ってよいというルールで、私が作っておいただしに、子どもたちが選び、切った具を入れます。子どもたちの発想は無限です。ソーセージに豆腐を合わせたり、焼き芋にワカメと卵を入れていたり、私では思い付かない組み合わせが登場します。そしてそれが意外とおいしくて、感動があります。みそも3種類ほど用意して選んでもらいます。1種類でも、好きなようにブレンドしてもよいことになっていて、子どもたちは自分にしかできない味を求めて楽しんでいます。

みそは、つぶした大豆にこうじと食塩を混ぜ、発酵、熟成させて造られます。米こうじを使う米みそが一般的ですが、他にも麦こうじを使う麦みそ、大豆のみを使う豆みそ、これらをブレンドさせている調合みそがあります。また、色で分けると、赤みそと白みそがあり、赤みそは原料の大豆を蒸して造り、白みそは煮て造ります。

みそは地方の特色がとても出る調味料です。中京地方の色の濃い豆みそは有名ですが、他にも、同じ麦みそでも、九州地方では甘味の強い物が多く、関東では色の濃い辛味が強い物もあります。このように種類の違うみそを用意しておくと、子どもたちは選ぶのも真剣。最近では、買いに行くところから楽しみにしています。

みそは体に欠かせない必須アミノ酸が多く含まれており栄養価が高く、消化吸収率も高い、体に優しい調味料です。これからも子どもたちと一緒に楽しみながら、毎日のおみそ汁を続けていきたいと思います。

岡村 麻純(おかむら ますみ) 1984年7月31日生まれ。お茶の水女子大学卒。大学で4年間食物科学を学び、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。

公式ブログ:https://ameblo.jp/masumiokamura/

 

JA広報通信2月号より

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