JA北新潟

家庭菜園KITCHEN GARDEN

茎が球形に膨らみ、見ても楽しいコールラビ

2017年09月01日

茎の基部がカブのように球形に膨らむコールラビ。別名を球形カンラン(甘藍=キャベツ)とも。地中海沿岸地方の原産、葉はカリフラワーに似ていますが、キャベツの原始型ともいわれます。
 日本に渡来したのは明治初期と古いのですが、あまり知られていなかったのは食べ方が分からず、和食に合わなかったためのようです。


味はブロッコリーの茎の部分に似て、こくがあり、癖がなく、歯応えが良く、適度な甘味もあります。皮をむいて4~5mmの薄切りにし、サラダやあえ物、クリーム煮にしたり、油揚げなどと合わせて煮物にしたりと、アレンジしてみると良いでしょう。ビタミンCはカブの3~4倍、カリウムも豊富で、高血圧を予防し、免疫力を高め、美肌効果も期待できます。生育適温は、15~20度、冷涼な気候を好み、キャベツよりも高温や低温に耐える力があるので、栽培しやすい野菜といえます。
 種まきの適期は6月中旬から8月初旬ぐらいまでの夏まきと、9月上旬から10月上旬の秋まきです。
 畑は前もって石灰と堆肥を全面にまき、15~20cmの深さによく耕しておき、種まきの前に、条間50cm、くわ幅の溝に、元肥として油かす、化成肥料を1平方m当たり、それぞれ大さじ3杯を施し、軽く覆土して、種子を2~3cm間隔にまき付けます。
 発芽したら育つにつれて間引き、最終株間を15~17cmぐらいにします。生育の途中2~3回、化成肥料を追肥しましょう。
 3号ポリ鉢に4~5粒まき、育つにつれて間引き1株を残し、本葉4~5枚の苗に仕上げ、プランターに株間15~17cm植えとし、球形に膨らむ様子を見て楽しむのも良いでしょう。
 球が4~5cmに肥大した頃、図のように球から横に向かって伸びている葉の葉柄を2~3cm残して切り取り、球の肥大を促します。
 収穫は球径が5~6cmに肥大した頃から逐次行います。大きくなり過ぎると肉質が堅くなるので、取り遅れないようにしましょう。
 球の下部、根元付近は堅くて食べられないので、1~1・5cmは切り除いてください。収穫物は新聞紙に包んで冷暗所に置けば4~5日ぐらいは十分持ちます。