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新発田市菅谷で栽培される幻の里芋、笑み里つばさをブランド化

笑み里つばさをPRするABODE菅谷の相馬絢子さん(中)、澁谷由香里さん(右)、二階堂里子さん(左)
日付 11/22
新発田市菅谷地区で栽培される幻の里芋「笑み里つばさ」が話題です。形状が特徴的で、海老芋に似ており、名前の通り翼のようにも見えます。幻の所以は、菅谷地区でも下中山、上寺内、横山の3集落のみで栽培される希少性で、以前は自家用として消費されていました。希少性もさることながら、通常の里芋に比べて濃厚な旨味とクリーミーな味わいが人を惹きつける要因となっています。
生産量が少なく、市場に出回らなかった「笑み里つばさ」のブランド化に取り組んだのが、菅谷地区に在住、出身、働く女性からの団体であるABODE菅谷です。地域活性化に取り組むプロジェクトのなかで2018年から「笑み里つばさ」のブランド化に向け準備を進めてきました。翌19年に、地元の小学生が種芋の定植や収穫を体験。「つばさ芋」と呼ばれていたことをヒントに、笑みの絶えない里で採れた里芋として「笑み里つばさ」と命名されました。今では、新発田市内の直売所やスーパーで販売され、地元小中学校の給食にも使用されています。
「笑み里つばさ」が菅谷地区の限られた集落で栽培されるようなった歴史を追うと福島県相馬市の伝統野菜である相馬土垂に辿り着きました。「識者の方曰く、相馬土垂と同じである可能性が高いとのことでした。200年ほど前に相馬市から菅谷の下中山に嫁いだ人の嫁入り道具に種芋があったことでこの地に根付いたのでは」とABODE菅谷の副代表澁谷由香里さんは調べた内容を振り返ります。
ABODE菅谷代表の相馬絢子さんは「私が菅谷に嫁いできてこの里芋を食べたときはその美味しさに驚きました。このままにしておくのは勿体ないと思いブランド化を考えました。もっと沢山の人に知ってもらい、地域の活性化に繋げていきたいです」と意気込みを話しました。

特徴的な形とかわいいイラストのステッカーが目印