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幼穂調査で適正な穂肥を
2018年07月31日トピックス

カッターで茎を開き、幼穂の長さを確認する生産者
当JAは、稲作集合研修会を営農センターで開催し、関係者を含めた総勢37人が参加しました。研修会では、生育診断に基づく適正な穂肥の方法について学びました。また、幼穂長の確認では、生産者が持参した稲株を使い、JA担当者が実演指導を行いました。
生産者は、茎をカッターで開きながら、幼穂の長さを確認しました。幼穂形成期は長さが約2ミリで出穂の約25日前に当たります。但し、気温により日数が変動するため、幼穂形成期以降も長さを確認し、適宜の穂肥が必要になります。あわせてコシヒカリの穂肥施用時期や、施用が早すぎた時に発生する倒伏の危険についてJA担当者が説明しました。
30年の生育状況は、指標比で草丈はやや長。茎数や葉数、葉色は平年並みで推移しています。梅雨明けが早く、今後高温で経過することが見込まれ、コシヒカリなどの出穂期は早まる予想です。病害虫の発生状況においては、葉いもちは少なく、紋枯病や斑点米カメムシの多発生が予想される為、注意が必要となります。
同JA営農販売部の渡辺賢一部長は「30年度は、田植え後の強風や低温で大変でした。早めの梅雨明けで猛暑日が続く中、穂肥や水の管理が一番大事な時期を迎えます。高品質な北越後米の出荷のため、指導員と生産者、また生産者同士、積極的に情報を共有しましょう」と、参加者を激励しました。