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力を合わせ地域特産の小坂梅共選出荷 興野梅団地組合

2022年06月28日トピックス

本田地区の興野梅団地組合は6月17日、今年初めての梅の共同出荷作業を行い、初日は組合員11人が共同出荷作業に集まり、合わせて921kgを出荷しました。同組合は同市特産品で在来種とされる小坂梅の他、藤五郎、越の梅などを栽培しています。この日はほぼL以上の大粒が出荷されました。先に開催された出荷会議では、玉太りを考えて収穫、出荷することを申し合わせ、出荷日は他産地の情勢を考慮し例年よりもやや早めの出荷と決定されました。

 

 

早朝から同地区の梅園で梅の収穫を行っていた五十嵐隆夫さん(72歳)は「昨年に比べ実のなりが少なく、その分大粒だ」と話しました。同組合の齋藤十三夫さん(79歳)は「これまではMサイズの梅も収穫していたが、今年は果実肥大を意識して収穫するよう徹底した。最後まで共選、出荷を頑張っていきたい」と意気込みを見せました。

同地区で栽培される小坂梅は、他の品種に比べ果実の皮が柔らかく、種が小さく果肉が厚いことが特徴となっています。同組合の出荷者12名が552本の梅を栽培し、そのうち在来種とされる小坂梅はおよそ2割。小坂梅は今年同組合梅の初出荷から2日後の19日が初出荷となりました。小坂梅は果肉が柔らかく傷みやすい為、市場出荷が難しいですが、梅酒や梅干しなどの加工用として長年指名して購入する顧客も多い。共同選別を行っていた組合員は「どの品種にも特徴があるが、小坂梅は皮がより柔らかく、種が小さい。シソの色染まりも良く、最も梅干しに向いている」と自信を見せます。

同JA直売所やインショップに梅干しを出荷する小谷野美江さん(83歳)は毎年1tの小坂梅を同組合から仕入れ、梅を漬けています。小谷野さんは「40年以上梅干しを作っています。小坂梅は10年前から使用しているが、皮が薄く漬け方にコツが必要ですが、やっと自分の味に辿り着いた」と話します。小谷野さんの梅干しは消費者からも昔ながらの酸っぱさと、梅の風味が活かされた味わいと消費者からも好評です。

 

 

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